今回は、会津の伝統工芸、名所と共に、「酒器の楽しさ」をご紹介します。
「会津塗」はご存知でしょうか?
1590年に会津に移封された蒲生氏郷による手工業の奨励が、会津漆器の始まりとなりました。江戸時代には、江戸だけでなく海外へも輸出されるほどでした。
その会津塗の老舗がこちら、
レトロな建物が立ち並ぶ七日町を上っていった大町にある「白木屋漆器店」さんです。
観光客の方や修学旅行生も訪れる場所です。
この建物は、大正2年竣工で、会津初の洋風の商店建築だったそうです。
会津というと、戦国時代や幕末のイメージが強いですが、こういった名所もあるんです!
店内に入ると、赤べこや会津塗の漆器が並べられています。
お椀や酒器、箸、ペーパーウェイト、アクセサリーなどもあります。
会津のお土産や贈り物にもぴったりです。
そしてお店を抜けて、タイムスリップしたような洋風の階段をのぼると、二階にも商品が展示してあります。
まるで博物館のよう。
ガラスケースの中で、しっかり管理されています。
屠蘇器で日本酒を飲むのって憧れませんか?
それぞれに優美な絵柄や模様があって、見ていて飽きません。
奥の部屋は、漫画家の手塚治虫氏が訪れたことでも知られています。
会津漆器に囲まれて、当時に想いを馳せるのもいいですね。
1階の奥には、会津漆器の技法に関しての展示もあります。
会津漆器がどのように作られるか学習することもできるのです。
会津漆器は会津清酒にとって古くからのパートナーと言えましょう。
こちらは、花春の白木屋さんの漆器コレクションの中の「花の歳時記」というシリーズの一つで、「桜」が描かれた盃です。
外側は赤、内側は金で塗られ、控え目でありながら上品なトーンで、繊細で愛らしい桜が描かれています。
この盃に、花春の純米吟醸酒を注ぎます。
内側に塗られた金色が浮かびあがるように光ります。
唇に触れる漆器の柔らかさは、純米吟醸酒の米の旨みとまろやかさを引き立て、よりソフトで穏やかな味として感じやすくなります。
また、赤い色は濃醇さを感じさせます。
目で見て、肌で感じ、舌で味わう、会津漆器と花春の組み合わせを、是非お楽しみください。
住所 福島県会津若松市大町1-2-10
TEL 0242-22-0203
FAX 0242-25-3977
時間 9:00~17:30
定休日 白木屋漆器店ウェブサイトをご確認ください。