7℃で美味しい生貯蔵酒を、いろんな温度で試してみました。
まず、7℃ってどんな温度なのでしょうか?
冷蔵庫で冷やしているミネラルウォーターや牛乳を液体温度計で測ったところ、だいたい9℃〜10℃でした。
思っていたよりも高い数値が出ました。
外気温と室温の影響もあるのでしょうか。
感覚的には冷蔵室の飲み物よりも少し冷やしたのがおよそ7℃ぐらいと考えてよろしいかと思います。
では、生貯蔵酒がいま手元に届いたとして、室温から飲みごろの7℃になるまでどのくらいの時間がかかるのかを計測してみましょう。
冷蔵室では時間がかかりそうなので、冷凍室へ投入!
早く飲みたいですもんね!
10分過ぎたあたりで18℃。まだまだです。
30分すぎたあたりで10℃。
近づいてきた!そして45分過ぎたあたりで6℃!
ちょっと冷やし過ぎましたが、グラスを準備したりなんかしてたら7.1℃になりました。
暑い季節なら冷凍庫に45分入れておけばちょうど飲み頃!
ただし、あくまでうちのオンボロ冷蔵庫の場合ですからね。
それから入れたまま忘れちゃうと凍結したりビンが破裂したりしますから、くれぐれもご注意くださいませ。
では、さっそく一口。
よく冷えています!爽やかさが気持ちよく広がります。
味わいは、スッキリしてキレがいい。
フレッシュという表現がぴったりな気がします。
でも甘さや旨味をしっかり感じられます。
スイっとした喉越しで何杯でも飲めそうな気がします!
もっと頂きたいところですがぐっと我慢。
このサンプルにはすぐにラップをかけて冷凍庫に入れます。
さらに低い温度で試してみるつもりです。
では、高い温度ではどんな味わいになるのでしょうか。
別のグラスに入れておいたサンプルが18℃付近になったので、テイスティングしてみます。
口に入れた瞬間、7℃のサンプルでは一つにまとまっていた味が口の中じゅうに広がります。
甘みも酸味もそれぞれが舌の上で目立つ感じでしょうか。
いろんな味がします。
それに伴って全体に味が薄くなった気もしますね。
7℃のサンプルで感じたキレの良さやフレッシュさは、少し感じにくくなりました。
さて、次はキンキンに冷やしたサンプルを試してみます。
温度は4.3度。 歯にしみるぐらいの感じで、かなり冷たいです。
暑い季節なら、冷たいというだけでも嬉しい飲み物ですが、味わいの方は?
口に入れた瞬間は、あまり味が感じられませんねぇ。
温度が低すぎると、香りや甘みが展開する間もなく喉へ流れていってしまう。そんな感じがします。
冷やしすぎると日本酒の繊細な味が広がれないのかもしれませんね。
でも、舌の上で転がすようにして味わうとフレッシュさや香りを感じますので、これはアリかもしれません。
生貯蔵酒の美味しさが一番引き出されるのは、やはり7℃だと感じました! キリリとした温度の中で開く、香りと酸味そして甘さが絶妙なバランスです。 皆様にも是非お試しいただきたいです!