日本酒を楽しむための酒器といえば徳利とお猪口をイメージする方も多いと思います。
徳利とお猪口には様々な大きさと素材のものがあります。
コレクターもいるぐらいですからね。
素材は主に、金属、素焼き、青磁、ガラスなどが使われています。 たくさんの種類があるのは、裏を返せば「味わいが変わる」ということなんです。
一般的に言われているのは、ガラスは繊細な味わいをより強調して感じられる。
陶器は柔らかい味わいで飲み疲れしない。
金属製はイオンの効果でまろやかに。
そして、磁器製はニュートラルに感じられるそうです。
ところで、磁器製のお猪口の底に藍色の二重丸が描かれていることがありませんか?
これは、利き酒をする時にお酒の色味を確認するための工夫なんです。 精米歩合や熟成度が違えばお酒の色が変わります。
一般的には熟成の進んだお酒はより黄金色になってゆきます。
磁器は白いので、色を確認するにはもってこいなんですね。
お酒本来の味をニュートラルに感じられて、色味の測定もできる。
こんな理由から利き酒を行うのは磁器製のお猪口なんですね。
いろんなお酒を楽しむとき、一口目は磁器製のお猪口で味わってみると良いかもしれませんよ。