日本酒の味わいはともかく繊細。
温度が変われば感じる味や香りが変わります。
そして、口に運ぶ器が変わるだけでも味わいが変わります。
今日ご紹介するのは、素焼きのぐい呑み。
日本酒を味わう酒器は様々ですが、素焼きの特徴は素材の表面が多孔性であると言うこと。
なにやら難しいことを言っているようですが、多孔性とはたくさんの穴が開いていると言うこと。
穴と言うことは空間があり、そこには空気が存在しています。
この器に液体を入れると穴から空気が飛び出し、液体の中に放出されます。 つまり日本酒に空気が混ざると言うことなんですね。
ワインで言う「開く」行為が小さなぐい呑みの中で展開されるわけです。
このことから素焼きの酒器での味わいは、一般的に柔らかくなると言われています。