ひやおろしのすすめ
夏を越えて丸くなった旨み、実りの秋にふさわしい一本の話
夏の終わりが近づくと、日本酒好きの間でそわそわし始める言葉があります。「ひやおろし」。今年もこの季節がやってきました。今回は、秋だけの特別な一本、ひやおろしの話です。
そもそも、ひやおろしとは
ひやおろしは、寒い時期に仕込んだ酒を春先に一度火入れし、夏の間じっくりと蔵の中で寝かせたもの。 外気と蔵の温度が近くなった秋口に出荷することから、この名前が付きました。
搾りたての新酒とは違い、ひと夏をかけてゆっくりと角が取れ、味わいがまるくなっていくのがひやおろしの特徴です。まさに、時間が育てるお酒と言えます。

なぜ9月に飲みたくなるのか
暑さのピークを越え、朝夕に少しずつ秋の気配を感じ始めるこの時期。ひやおろしの、丸くなった旨みと落ち着いた甘みは、夏の間さっぱりとした酒を飲んでいた体に、じんわりと染み込むように感じられます。秋刀魚やきのこ、栗ご飯など、実りの季節の食材とも自然に寄り添う味わいです。
花春のひやおろし
花春のひやおろしは、寒い時期に仕込んだ純米酒を、ひと夏かけて蔵の中でじっくり寝かせたものです。搾りたての頃にあった味の尖りが夏の間にとれて、口に含むとふわりとした甘みと、落ち着いた旨みが感じられます。
飲み方は、常温かぬる燗がおすすめです。温度を少し上げることで、寝かせた分の旨みの奥行きがより感じやすくなります。
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| 名称 | 純米酒 |
|---|---|
| 容量 | 720ml |
| 原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
| 原料米 | 福島県会津産米100% |
| 精米歩合 | 55% |
| 味わい | 中口 |
| 香り | 穏やか |
| 飲み頃温度 | 熱燗、ぬる燗、常温、やや冷や |
| アルコール度数 | 15度 |
| 日本酒度 | ±0 |
| 酸度 | 1.5 |
秋の食材との相性
秋刀魚の塩焼き
脂の旨みに、ひやおろしのまろやかな甘みがよく寄り添う。
きのこの土瓶蒸し
香り高い出汁に、穏やかな酒の香りが負けずに調和する。
栗ご飯
ほっくりとした甘みと、酒の柔らかな味わいが好相性。
ひやおろしだけじゃない、今おすすめの日本酒
ひやおろし以外にも、この時期おすすめしたい日本酒がいくつかあります。季節の変わり目は、いろいろな味わいを試してみるのにちょうどいいタイミングです。
寒い時期に生まれ、ひと夏をかけて丸くなった一本。
この秋は、ゆっくりとその変化を味わってみてください。